パーカーは多くのデザインや手軽さから、幅広い年齢層に人気があるアイテムです。
手入れもしやすく、自宅の洗濯機で洗っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、パーカーは意外とデリケートな衣類です。
素材によっては洗濯でヨレや縮みが起こり、短期間でダメになってしまうこともあります。
そこで今回は、少しでも愛用のパーカーを長く使うために、パーカーの洗濯頻度と長持ちさせる洗濯方法を紹介します。
パーカーの洗濯頻度は「6回に1回」程度が良い
パーカーの洗濯頻度は6回に1度がベストです。
パーカーを上着として着る場合、直接肌に触れることが無いため汗や皮脂が付きにくく、毎回洗濯する必要はありません。
反対に洗いすぎると生地が傷み、袖やウエスト部分のリブが伸びて型崩れを起こしてしまうのです。
東京都クリーニング生活衛生同業組合でも、衣類の長持ちさせるためにはクリーニングの出しすぎないことも書かれています。
「クリーニングの出し過ぎはNG!
不適切な洗濯やクリーニングによる縮みや風合い変化といったリスクを無くすには、洗濯やクリーニングそのものをしなければ良いという発想
ただし、汚れが付いた場合は6回着ていなくても洗濯しましょう。
特に汚れやすい首元や腕、袖口などは汚れやすく、そのまま放置すると汚れも取れにくくなります。
トップスとして着用する場合も、上着として着るよりも着用時間が長くなるので、2~3回で洗濯することをおすすめします。
パーカーを洗濯する前に必ず確認しておくべき3つのこと
1.洗濯表示で水洗いできるかチェック
パーカーに付いているタグの洗濯表示で、水洗いができるかどうかが分かります。
この表示を確認すれば、家で洗濯するときの洗濯機の水温やコース設定がわかるのです。
洗濯の方法としては、水洗いNG、手洗い、洗濯機OKの3種類があります。
以下の画像を参考に、タグ表示を確認してみてください。
パーカーは綿(コットン)と思っている人も多いかもしれませんが、必ず綿素材とは限りません。
リネン、ニット、ベロアなどもあるため、しっかりと洗濯表示を見て水洗いできるかどうかのチェックが必要です。
2.プリントや装飾などをチェック
パーカーにプリントや装飾が付いているかどうかも確認しましょう。
プリントや装飾などのデザイン性が高いパーカーは、素材が水洗いできても要注意です。
洗濯機の中で生地が擦れて、装飾が取れたりプリントが剥げたりすることもあるため、ネットの使用や手洗いコースなどやさしく洗う必要があります。
特にスパンコールやレースなどの装飾は、洗濯機で洗濯すると剥がれてしまう可能性も高いため注意をしてください。
3.色落ちしないかチェック
赤や緑などの鮮やかなパーカーは、色落ちしないかも事前にチェックしておくと安心です。
色落ちすると他の洗濯ものに色移りするだけでなく、パーカー全体の雰囲気も変わってしまいます。
洗濯をする前に白いタオルに洗濯用洗剤を付けて、パーカーの目立たない部分をタオルでトントンと何度か叩いてみてください。
白いタオルに色移りが無ければOKです。
白いタオルに色移りがある場合は無理に洗濯せず、クリーニング店で水を使わないドライクリーニングをお願いすると良いでしょう。
ブランド品などの仕上がりを重視したいパーカーはクリーニングへ
ブランドのパーカーなので洗濯で失敗したくない、装飾が付いているので家で洗うのが心配などと言う場合は、きちんと仕上げてくれるクリーニング店に洗濯をお願いしましょう。
ブランドのパーカーであっても、洗濯表示で手洗いや洗濯機洗いが可能であれば自宅での洗濯は可能ですが、絶対に失敗しないという保証はありません。
Supremeやバレンシアガなどの高級パーカーは、長く愛用するためにもクリーニングに出すことをおすすめします。
ただし、出すクリーニング店はきちんと選ぶ必要があります。
安さだけで選んでしまうとブランドパーカーのロゴが剥げたり、装飾が取れたりというトラブルもあるのです。
値段は高めでも、ブランド服のクリーニングを専門でやってくれるお店がおすすめです。
パーカーを優しく洗うための洗濯手順
パーカーは何も気にせず洗濯機の普通洗いコースで洗い続けると、あっという間に寿命を迎えてしまいます。
そこで、パーカーを優しく洗う手順を確認して、長く愛用できるようにしてみてください。
用意するもの
- 洗剤
- 柔軟剤
- ネット
洗濯に必要なものを揃えたら、次の手順でパーカーを洗濯してみましょう。
手順1.ファスナーは締めて紐を結ぶ
まずは、パーカーのファスナーを閉めて紐を結びます。
なぜなら、ファスナーを開けたままにしておくと、洗濯中に生地に引っかりほつれや穴あきの原因になるからです。
また、フードの紐も結ばずに洗濯機に入れてしまうと、衣類に絡まったり紐が抜けてしまうこともあるためきちんと結んでください。
手順2.裏返しに畳んでネットに入れる
パーカーに飾りが付いている場合は裏返しに畳んでネットにいれます。
こうすることで、飾りやプリントが剥がれるリスクを減らすことができるのです。
装飾が付いていないパーカーの場合は、汚れやすい襟や袖口、裾が表に出るように畳むと汚れが落ちやすくなります。
洗濯ネット1枚につき1着のパーカーを入れるようにしてください。
手順3. 脱水は1分程度がベスト
洗濯コースは「おしゃれ着洗い」「手洗いコース」「ドライコース」など、優しく洗えるコースを選び、脱水は1分程度がベストです。
長時間の脱水は、パーカーの生地を傷める原因になります。
洗濯後のパーカーをしっかりと乾かすための干し方
パーカーのフードの裏は風が入りづらいため乾きづらく、生乾き臭が発生しやすい箇所です。
また、生地が分厚いパーカーは、一般的な衣類よりも乾かすまで時間がかかるという特徴もあります。
生乾き臭を防止するためにもハンガーを3本を使ってパーカー全体に風を通すのがおすすめです。
ハンガーを3本使って立体的に干す
用意する物はハンガー3本です。
ハンガーで立体的に干す手順
- 1本のハンガーにパーカーをかけて物干しざおに吊るす
- パーカーをかけた前後に1本ずつハンガーを吊るす
- パーカーの前のハンガーに両方の袖をかける
- 後ろのハンガーにフードをかけて洗濯ばさみで留める
このように干すと立体的になり、脇とフードの裏の部分に空間ができるので通気性がよくなり乾きやすくなります。
まとめ
パーカーは思っている以上にデリケートな衣類です。
そのため、一般的な衣類と同じように洗濯機でガラガラと洗ってしまうと生地が傷み、長く愛用できなくなってしまいます。
パーカーを洗うときは「おしゃれ着洗い」「手洗いコース」「ドライコース」などのコースを選んでください。
さらに、上着として着用する場合は6回に1回程度の洗濯で問題ありません。
パーカーを長く愛用するためにも、きちんと生地に合った洗濯をしてください。