Bカートを導入しようと思っても、どんな特徴があるのか費用はどのくらいかかるのか分からず導入に踏み出せない人も少なくありません。
Bカートは、BtoB取り引きに特化したECサイト構築サービスで、月額9800円で最短3日で始められることが特徴です。
BtoB取り引きにありがちな、複雑な取引条件やシステム要求などに対応できるECサイトをスピーディーに導入することができます。
また、30日間無料のお試し期間もあるため、スモールスタートで様子を見たいという中小企業におすすめです。
ただし、越境ECやグローバルな取引などの海外対応は今のところできません。
このページでは「Bカート」の特徴や利用する前に知っておきたい注意点を解説します。
一読することで「そもそもBカートを利用すべきか」など失敗しないためのポイントがわかります。
Bカートとは?
Bカートは、BtoBに特化したECサイト構築サービスで、最短3日、月額9800円の低コストで導入できることが強みです。
BtoB取引における課題を解決するための様々な機能が備わっているため、導入からサービス開始までの時間の短縮が可能です。
また、Bカートには全国200社を超えるBカート認定パートナーがいることも特徴です。
幅広い業務への手厚いサポートやサービス連携が充実しているので、初めてECサイトを立ち上げる方にも安心です。
さらに、30日間無料のお試し期間もあり、サイトの操作性や業務体制に合わせたサービスを検討した上で導入を決めることができます。
Bカートの主な機能の特徴
1. クローズドサイト機能が使える
Bカートでは、取引先ごとに商品の表示・非表示を設定し、会員登録しないと見られない会員専用サイトとして運営できます。
会員登録(ログイン)後のページは検索エンジンにも表示されないので、限られた会員と取り引きができるようになります。
サイトや商品は公開されますが、販売価格を知るには会員登録が必要なため新規顧客の開拓も狙えます。
また、卸価格を会員だけに表示することで安心した取り引きが実現できます。
2. よくある質問の負担が減らせる
Bカートは、FAQチャットボット「チャットディーラー」と連携しているので、よくある質問の問い合わせの負担を減らせます。
定型の質問にはチャットボットが自動回答するので、問い合わせの対応件数を削減し業務の効率化が図れます。
同じページ内から問い合わせが可能で、顧客は商品を見ながら質問ができるのでスピーディーな対応が可能になります。
個別で対応が必要な問い合わせには、有人で回答などの条件設定ができるので自社に合った運用ができ、顧客満足度の向上も期待できます。
3. 様々なWebサービスと連携が可能
Bカートは、様々なサービスとの連携が可能です。
例えば、顧客対応ツール「Re:lation リレーション」と連携していて、Bカートの会員情報ページや受注詳細ページから、Re:lation内の顧客対応履歴の呼び出しが行えます。
顧客対応履歴を確認しながら一括で受注処理や帳票発行が可能で、会員登録への対応もできます。
受注情報管理ややりとりの履歴、担当者などを簡単に確認できます。
新規メール作成も会員情報・受注情報ページから行え、キャンセル対応や納期連絡などの連絡も簡単にできます。
Bカート内の会員管理画面や受注管理画面をクリックひとつで呼び出すことができるので、顧客対応への時間短縮、取り違えなどの人的ミスを削減できます。
Bカートの利用前に知っておきたい2つの注意点
1. 海外対応ができない
Bカートは、テキスト入力部分に外国語を入力することはできますが、越境ECやグローバル取り引きを行うことはできません。
そのため、海外販売などを行う場合は他のECシステムを検討するのが良いでしょう。
2. WordPressの設置ができない
Bカートはセキュリティの関係でシステム提供サーバー上にワードプレスや任意のプラグインなどの設置ができません。
ですが、オプションでBカートの認定パートナーにワードプレスの初期設定やデザイン周りなどを依頼できます。
Bカートの料金プラン
Bカートには、初期費用88,000円、月額料金10,780円から利用できます。
プラン | 月額料金 | 商品数 | 会員数 |
---|---|---|---|
ライト | 10,780円 | 500 | 500 |
プラン10 | 21,780円 | 1,000 | 1,000 |
プラン30 | 32,780円 | 3,000 | 3,000 |
プラン50 | 43,780円 | 5,000 | 5,000 |
プラン100 | 54,780円 | 10,000 | 10,000 |
プラン300 | 87,780円 | 30,000 | 30,000 |
30日間の無料お試し期間があるので、導入前に実際の画面や操作性、目的に合った機能が使えるのかを確認することができます。
また、毎月のアップデートも無料で行っているので、機能拡張に追加料金はかかりません。
ただし、契約後にプラン変更する場合は、上位プランのみ変更可能なので、導入前には自社の目的に合ったプランかどうかしっかり検討することが重要です。
Bカートの評判・口コミ
良い評判・口コミ
導入としては安価でとても使いやすい
BtoB-ECは最近ご相談も作ることも増えてきましたが、Bカートさんは導入としてはとても使いやすいです。安価ですし。
利用企業数公開とかって結構すごいことですね。1社あたり500企業が受発注で使っているとなるとたしかに業務効率はものすごく上がる。
BtoBも含めたサポートを我々はしていきます。 https://t.co/0Z0K83X1Qa— 井澤孝宏 | Shopify エバンジェリスト (@izawatakahiro) May 10, 2020
とにかく月額が安く始めやすい
[中略]とにかく月額が安く始めやすい。
管理画面も直感的で、商品画像さえあれば数時間でサイトが立ち上がる。
掛け率の管理や請求、配送管理などの機能もほとんど網羅。
最初の構築業務・費用負担が少なく始められるのがよさで、お客様にも勧めやすい[中略]
引用:itreview.jp
悪い評判・口コミ
既存商品データを複製して新商品登録が出来るようになればベスト
[中略]WEB上の商品登録で、既存商品データを複製して新商品登録が出来るようになればベストです。
また、メインカテゴリーを現1つを3つぐらい追加出来たら嬉しいです。
あと、新規登録会員画面で、ステータス別に管理出来たらなぁと思います。[中略]
引用:itreview.jp
トップのプライスの表示方法を改善してほしい
[中略]トップのプライスの表示方法を改善してほしい。
単価50円の商品を100枚で1セットだと、5000円の表示がでる。単価が出た方が分かりやすい。
また、複数枚単位で増えていく注文形態が取れれば完璧[中略]
引用:itreview.jp
Bカートの導入事例
1. 株式会社マッコイ
2005年に創業したマッコイは、エステサロンに美容関連製品を卸売りしている会社です。
Bカートに決めた理由は、低コストでありながら企業間取り引きに必要な機能が揃っていたこと、Webサービスに慣れていない社員でも利用できる使いやすさが優れていたからだそうです。
導入後は、業務効率の改善や社内業務の大幅な削減が実現でき、既存の取引先の受注の約半分がECに切り替わり1カ月の新規取引先も倍増したそうです。
2. 有限会社 北日商会
北日商会は、工業用ゴム製品や合成樹脂製品、伝導用品などの産業用資材の販売を手がけている福井県にある社員7人の会社です。
Bカートに決めた理由は、セミナーへの参加と見積り機能が充実していたことが決め手だそうです。
導入後は、自然検索からのサイトへの流入が増えたほか、スタッフブログからの接点が増えたそうです。
新規会員登録者の9割が福井県外になり、これまで接点がなかった著名な建機企業や食品加工企業からの受注も出てきているそうです。
3. 有限会社椎名洋ラン園
椎名洋ラン園は、約1万5000平方メートルの農園で千葉県旭市内洋ラン栽培や胡蝶蘭の品種改良を行っています。
Bカートに決めた理由は、無料のお試し期間があったことやECサイトの知識が無くても使いやすいこと、取引先ごとに個別対応ができること、低コストで導入できるからだそうです。
導入後は、住宅メーカーや証券会社など顧客を多く抱える企業が会員になり、これまで接点がなかった新たな新規顧客を開拓できているそうです。
まとめ
Bカートは、インターネットを通じてビジネスの範囲の拡大や新規顧客の開拓など営業体制の強化を行える強みがあります。
月額9800円という低コストで導入することができ、企業間取り引きのアナログな業務を自動化・効率化ができます。
ただし、グローバルな取り引きなどの海外対応はできません。
無料お試し期間やセミナーもあるので、導入前にしっかりと情報を仕入れて自社に適したECサイト構築サービスを選択するようにしてください。