コマース21を利用するにあたって「どのような会社なのか」「使いやすいのか」などと気になる方もいるのではないでしょうか。
コマース21は、ECサイトを立ち上げる際の融通が利きやすく、ソースコードを自会で管理できるサービスです。
しかし、その反面で「初期費用や機能の導入料金が高い」といったデメリットもあるため、検討している方は注意が必要です。
このページでは「コマース21」の特徴や利用する前に知っておきたい注意点を解説します。
一読することで「そもそもコマース21を利用すべきか」など失敗しないためのポイントがわかります。
コマース21とは?
コマース21は1999年から続く老舗の会社で、ECパッケージを取り扱う業界では大手企業からの導入事例の過去実績がトップクラスと、高い信頼度が期待できます。
また、データ作成やテスト工程などを行ってくれる技術力も高いので、安心して任せられるのが特徴です。
ECサイト作成後の管理も任せやすく、関わったエンジニアは変わることなく長期的にサポートを担当してくれるので、総合的に見てもコマ―ス21は大きな強みがあるといえます。
コマース21の3つの特徴
1. 歴史が古く大手企業からの信頼が厚い
コマース21は1999年に創立後、ECサイトの構築やソフトウェアの開発に力を注いできました。
その結果、現在では利用企業のEC売上高が3,200億円を超え、導入実績もトップクラスにまで昇りつめています。
また、国内ECサイト上での売上トップ100の中には、コマース21が携わった企業が12社もランクインしたという功績が残されています。
ある程度の料金を支払ってでも、ECサイトを使って売り上げを伸ばしたい、新たな事業を発展させたいと考えている方におすすめです。
2. こだわりたい部分に柔軟に対応
コマース21では、機能や項目、設定方式などをカスタマイズして提案してくれます。
対応もスピーディで、定期的にクライアントと改善点を共有するミーティングも実施しているのも大きな特徴です。
また、拡張性や関連システムの連携、セキュリティなどの安全面も優れており、こだわりたい部分があれば、より柔軟に対応が可能です。
他にも、実現したいECサイトの特徴を伝えると、イメージに合わせてサイトを構築してくれるため、サイト開設初心者でも安心して任せられるのがポイントです。
3. 専任の担当者付き
コマース21では、ECサイト作成の初期段階から経験を積んだエンジニアがサポートしてくれます。
また、そのエンジニアはサイト公開後も変わることなく、長期に渡ってサポートを実施してくれるのが特徴です。
そのため、担当者がいることによって意思疎通のしやすさ、対応や品質の安定、開発までがスムーズに進む、といったメリットが挙げられます。
また、ビジネスの基盤となるソースコードをコマース21では開示しているので、ブラックボックス化の抑制にも繋がります。
開発後もサイト品質を維持したい方、ソースコードを自社でも管理したいと考えている方におすすめです。
コマース21の利用前に知っておきたい注意点
1. 初期費用や機能の導入料金が高い
大手企業からの依頼を受けているだけあって、価格帯は決して安くはありません。
大規模なサイト開設を考えている方には向いていますが、小規模なECサイト利用を検討している場合は、コマース21はカスタム性が高いためあまり向いていません。
また、初期費用に限らず開設後の新機能の導入などに関しても料金が高くなる可能性があるので、利用時には注意が必要です。
コマース21の料金プラン
コマース21の公式サイト上ではプランや料金形態は明かされておらず、直接お問合せフォームより問い合わせる必要があります。
しかし、大まかにかかる初期費用は数千万円から、月額費用の場合は数百万から数千万円が妥当です。
さらに、サイトを開設後に追加でカスタマイズをお願いする場合は、数十万円ほどかかると想定しておくことをおすすめします。
コマース21の評判・口コミ
ECパッケージを用いた開発会社で、ここまでコミュニケーションスキルに差があるともう、今まで苦労した全てがアホくさくなってくるな。
体制がいいのもあるだろうけど、プロジェクト推進の精度・緻密さ、圧倒的な差ですわ。#ありがとう#コマース21#これからもよろしく— KBYS@事業縮小中 (@Koba0228) May 8, 2019
中小企業のEC立ち上げやECコンサル、数億から100億円以上のECコンサルをやっていて、BASEやShopifyなどのECプラットフォームを使用しているECとecbeingやコマース21などカスタマイズできるECでは課題抽出や優先順位が全く違う
— カチカチ (@CommerceStrate1) August 4, 2020
コマース21の導入事例
1. 講談社
一度は耳にしたことがあるという方も多い「講談社」は、週刊少年マガジンなどの有名コミックスからラノベ文庫、現代小説などの数々の人気作品を世に送り出しています。
コマース21が携わったのは、主に書店向けの注文サイトの作成である「Webまるこ」です。
販売専用POPのダウンロードサイトやコールセンター、管理画面などを設け、受注機能を充実させています。
2. ユーキャン
数々のCMや広告チラシでも目にすることが多く、医療事務や行政書士などからボールペン字講座まで、幅広い資格取得の手助けを担ってくれることで有名です。
しかし、ユーキャンでは資格取得に限らず事業を展開しており、その中でもコマース21は、年齢層の高い方をターゲットにしたDVDや書籍などの販売サイトの作成に携わりました。
見やすさに重点を置き、買い求めやすさを実現しています。
3. トイザらス
コマース21では、世界各地から集められたおもちゃを販売する「トイザらス」のオンラインストアの作成に携わっています。
オンラインサイトでは、購入時にポイントが付与される仕組みやメルマガ購読などの機能を構築しています。
また、おもちゃが多いことを逆手に取り「チャットでのご提案」というサービス窓口も設置し、より購入してもらうための工夫を施しています。
まとめ
コマース21は、非常に融通の利くECサイト開設サービスです。
エンジニアの固定体勢から定期的なミーティング、サイトをカスタムするなどとても魅力の多い会社だといえます。
実績も豊富なので、自社のECサイトをさらに発展させたいと考えている方におすすめです。
しかし、その反面で初期費用や継続費用、追加オプション料金などが高い傾向にあるため、注意が必要です。
コマース21のサイト内にある問い合わせフォームから質問ができます。
利用前にサポート内容についてしっかりと聞いて検討しましょう。