ebisumartは「どんな特徴があるの?」「デメリットはなに?」など、気になっている方も少なくありません。
ebisumartは、要望に合わせたデザインや独自機能を追加できるため、様々なECサイトの運用形態に対応できます。
また、クラウドサービスなので、システムは常に最新の状態にアップデートされていくのが強みです。
一方で、初期費用は300万円以上、月額料金は10万以上かかるため、中規模〜大規模向けのECサイトをパッケージであるといえます。
このページでは「ebisumart(えびすマート)」の特徴や利用前に知っておきたい注意点などを解説します。
「自社の用途に合っているのか」「費用はどのくらい必要か」など、ebisumartの導入で失敗しないためのポイントがわかります。
ebisumart(えびすマート)とは?
ebisumartは、株式会社インターファクトリーが提供しているEC構築向けのクラウド型サービスです。
ebisumartの最大の特徴は、拡張性と運用のしやすさです。
ASP型サービスは手軽に使えますが、カスタマイズすることはできません。
それに対して、パッケージ型はカスタマイズができるものの、運用にはそれなりに知識が必要です。
ebisumartはカスタマイズができて運用もしやすい、ASP型とパッケージ型の両方の良い面を合わせ持ったショッピングカートです。
2017年・2018年と2年連続クラウド型サービスとして業界シェアNo.1を達成し、今までにebisumartを導入した企業は650社を超えています。
ebisumartの4つの特徴
1. 運用形態に合わせて機能開発が可能
ebisumartは独自のデザインや機能の追加ができるので、様々なECサイトの運用形態に対応できます。
例えば、オムニチャネル、ショッピングモール型ECサイト、ふるさと納税サイトなどは、一般的なECシステムでは対応できないことも多く、それに伴い機能のカスタマイズが必要となるケースもあります。
このような場合でも、ebisumart側でデザインや機能を要件に合わせてフルカスタマイズしてもらうことが可能です。
また、他社からebisumartに乗り換える場合も、企業ごとの要望に合わせて柔軟に対応してもらえます。
2. 自動でシステムアップデートされる
ebisumartはクラウド型ECパッケージですので、システムは自動でアップデートされます。
システムのアップデートは年間200回以上、週に一度のペースで行われます。
ebisumartの利用者の要望を元にアップデートをおこなっていくため、EC業界のトレンドに合わせた機能やセキュリティ対策などが自動で反映されていくのも特徴の一つです。
3. 多種多様な決済サービスに対応
ebisumartは、25社以上の決済サービスをスムーズに導入できます。
主な決済サービスは以下の通りです。
- Amazon Pay
- イーコンテクスト
- Paidy
- SMBC GMO PAYMENT
- SMBCファイナンスサービス
- 後払い.com
- GMOイプシロン
- ジャックス
- LINE Pay
- メルペイ
- Pay Pay
- d払い
ebisumartでは、他のECパッケージと比べても決済方法が多いのが特徴です。
クレジットカード決済、コンビニ決済、ネットバンキング、キャリア決済、各種ポイント決済、後払い決済など、顧客のニーズに合わせて決済方法を選ぶことができます。
また、現在対応していない決済方法でも、ebisumartに依頼すれば対応してもらえるケースも多いです。
4. 手厚いサポート体制が整っている
ebisumartでは、運用面からシステム面まで全面的にサポートしてもらえ、ECコンシェルジュと呼ばれる専任のサポートスタッフが、ユーザーのサイト運営に関わるあらゆる相談を、電話やメールで常時対応しています。
また、システム面では24時間365日の稼働を保証するため、サイト毎の有人監視をおこなっているので安心です。
ebisumartの利用前に知っておきたい2つの注意点
1. 自社でシステムの改修やカスタマイズはできない
ebisumarではソースコードの開示はしていないため、自社でシステムの改修やカスタマイズを行うことはできません。
カスタマイズや保守管理は全てebisumartで行われます。
2. 導入コストが高い
ebisumartの導入コストは300万円以上するため、中規模〜大規模事業者向けのパッケージであるといえます。
ランニングコストも数十万円~、高いと数百万円になる場合もあります。
そのため、コストを抑えてECサイトを運営していきたい個人や小規模事業者にはおすすめできません。
ebisumartの料金プラン
ebisumartの料金プランは3種類ありますが、細かい料金は見積りとなります。
プラン | 従量課金プラン | 固定料金プラン | レベニューシェアプラン |
---|---|---|---|
初期構築費用 | 300万円〜 | 300万円〜 | 1000万円〜 |
月額費用内訳 | 基本保守料金 カスタマイズ機能保守費用 オプション利用料金PV課金費用(変動) |
基本保守料金 カスタマイズ機能保守費用 オプション利用料金PV課金費用(固定) |
毎月の売上金額の2.5%〜 |
ショッピングサイトの規模や、どこまでカスタマイズをするか、さらに売り上げによっても初期費用、ランニングコストは変わります。
一例として、月額1000万円以上の売上があるサイトの場合、初期構築費用が500万円、月額は30万円となっています。
ただし、継続的な機能のアップデート・標準化をおこなっているので、途中で改修コストがかかることはありません。
料金プランの4つの例
ebisumartの評判・口コミ
良い評判・口コミ
良いポイントは費用が安い点
[中略] ebisumartはEC構築ツール。
良いポイントは費用が安い点です。
自社で運営するECサイトにおいてはそれほど豊富な機能(精度の高いAIリコメンドエンジンなど)を必要としていなかったため、エビスマートの価格帯にて必要要件を満たしたサイトが作れると判断して採用しました。[中略]
引用:ITreview
ECサイトを社内メンバーで運用することが出来て助かっています
[中略] 決済や、商品のデータベース、写真などECサイトを自社で立ち上げるには相当な課題がありましたが、こちらのサービスを使うことでECサイトを社内メンバーで運用することが出来て助かっています。[中略]
引用:ITreview
悪い評判・口コミ
商品カタログデータをフィードできないの?残念すぎる
ebisumartってFacebookに商品カタログデータをフィードできないの?残念すぎる。
— yukawa kensuke (@yukawakensuke) February 8, 2021
機能を拡充していこうと思うとプラスで費用も掛かってくる
[中略] 基本的な機能にプラスアルファで機能を拡充していこうと思うと、どうしてもプラスで費用も掛かってくるので、もう少し機能を試せるような仕様になっていると嬉しいです。[中略]
引用:ITreview
ebisumartの導入事例
1. 株式会社伊東屋
株式会社伊東屋は、文房具専門店の銀座・伊東屋を運営しています。
ebisumartを選んだ理由として、SaaSサービスによる運用の容易性、機能の拡張性、操作性という観点で優れていたからだそうです。
銀座・伊東屋は、実店舗とネットの両方で使えるポイントや、在庫管理、実店舗での商品の受け取りなど、オムニチャネル対応のネットショップになっています。
2. 株式会社スクウェア・エニックス
株式会社スクウェア・エニックスは、『ファイナルファンタジー』や『ドラゴンクエスト』など、ゲームソフトを手掛けている会社です。
ショッピングサイトではゲームだけでなく、関連グッズや出版、音楽などのダウンロード販売もしています。
ebisumartを選んだ理由としては、柔軟なカスタマイズができるという点と、ダウンロード販売サイトの導入事例も複数あり安心感があったことです。
導入後、受注性能が格段に上がり、導入前と比べて約2倍になったそうです。
3. レノボ・ジャパン合同会社
レノボ・ジャパンは、PCの製造販売やサービスの提供などをおこなう会社です。
その中で、ゲーミングPCのサブスクリプションサービス、「スグゲー」をebisumartで作成しています。
「スグゲー」は、ゲーム用のパソコンとDMMゲームの遊び放題がセットになったサブスクリプションですが、一般的なサブスクと違う点は、残価設定クレジットローン付きサブスクリプションサービスを採用している点です。
通常であれば自社開発をしなければならない機能も、ebisumartではこうした要望にも応えてもらえます。
まとめ
ebisumartは、フルカスタマイズができるクラウド型ECサービスです。
サーバーを用意する必要もなく、システムも常に更新されるので、再構築に時間や費用を費やすことはありません。
しかし、その分導入費用やランニングコストは高めです。
その点からも、ebisumartは中・大規模用のショッピングカートと言えます。
メリット、デメリットも踏まえて、ebisumartの導入を検討してみてください。