らくうるカートは「使いやすい?」「売れるの?」などと気になっている方も少なくありません。
結論から言うと、らくうるカートはヤマトグループサービスの決済と配送を利用する方におすすめできるネットショップ作成サービスです。
ただし、「機能面はそこまで充実していない」「決済手数料が割高」というデメリットもあるため注意が必要です。
このページでは、ECコンサルタントである筆者が「らくうるカート」の特徴や利用前に知っておきたい注意点などを解説します。
「そもそもらくうるカートを利用すべきか」「自分の用途に合っているか」など、らくうるカートで失敗しないためのポイントがわかります。
らくうるカートとは?
らくうるカートは、クロネコヤマトが運営するネットショップ作成サービスです。
らくうるカートの最大の特徴は、簡単にネットショップを始められることです。
40種類以上のテンプレートから好きなものを選び、商品登録して公開するだけでネットショップを開店できます。
さらにコラムやキャンペーンなど自由に編集もできるため、手軽でかつフレキシブルにネットショップを運用していくことが可能です。
らくうるカートの3つの特徴
1. 決済と配送を一元管理できる
らくうるカートは、ネットショップ運営で手間がかかる配送・決済をヤマトグループサービスとの連携によりシンプルに管理できます。
通常ネットショップを運営する際は、決済サービスと配送サービスは別々の会社を利用することが多いため、顧客情報をCSVダウロードして配送業者のサイトでアップロードするなどの手間がかかります。
しかし、らくうるカートでは、らくうるカートの管理画面から連携ボタンを押すだけで配送に必要な伝票を発行できるため効率的に業務を行えます。
また、決済に関しても、ヤマトファイナンスのクレジットカート払い、後払い、代引き、銀行振り込みやコンビニ払いなどを一括で導入できます。
2. スマホで簡単に販売できる
らくうるカートでは、スマホで商品撮影から登録までを行えます。
管理画面もレスポンシブ対応しているため、PC・タブレット・スマホなどの画面サイズに最適化されるため、スマホだと操作しづらいということもありません。
SNSに投稿する感覚で商品登録を行えるため、パソコンに苦手意識を持っている方でも効果的に運用できる機能が備わっています。
3. QRコードから商品を販売できる
らくうるカートには、QRコードを利用して販売促進できる機能も備わっています。
チラシやカタログに貼り付けたQRコードを読み取ると、商品ページへ遷移させて購入に繋げられます。
DMやチラシなどを扱っているショップにおすすめできる機能です。
らくうるカートの利用前に知っておきたい2つの注意点
1. 決済手数料が割高
らくうるカートは簡単に決済導入ができますが、クレジットカード手数料が5%と割高です。
らくうるカートを利用する際は基本的にヤマトファイナンシャルの決済手段を導入することになります。
決済方法 | 手数料 |
---|---|
クレジットカード(クロネコwebコレクト) | 5% |
コンビニ払い(クロネコwebコレクト) | 180円(〜2,999円) 200円(〜9,999円) 250円(〜29,999円) 300円(〜99,999円) 500円(〜300,999円) |
クロネコ代金後払いサービス | 〜5% |
クロネコペイ | 5% |
代金引換 | 300円(9,999円以下) 400円(29,999円以下) 600円(99,999円以下) 1,000円(300,00円以下) |
クロネコペイとは、クロネコメンバーズに登録されたクレジットカードで支払える仕組みです。
クレジットカード手数料に関しては、他社と比較しても安くはありません。
また、キャリア決済を導入するためには月額10,000円の費用がかかります。
豊富な決済手段を導入したいなら、らくうるカートではなく他のネットショップ構築サービスを利用するのが良いでしょう。
2. 実装されていない機能が多い
らくうるカートは、シンプルな反面で人によっては機能が不足していると感じることも少なくありません。
主に以下のような機能は使用できません。
- レビュー機能
- レコメンド機能(おすすめ表示機能)
- Googleショッピング連携
- ダウンロード販売
- 再入荷通知
- フォローメール
また、予約販売や定期販売はアドバンスプラン限定です。
ライトプランやレギュラープランで予約販売・定期販売を行いたい場合は、クロネコWebコネクトのオプション機能(月10,000円)を使うしかなく、ランニングコストがかなり上がってしまいます。
このように、販売形態によってはらくうるカートではなく他のネットショップ構築サービスを利用したほうが良いこともあるため注意が必要です。
らくうるカートの料金プラン
らくうるカートの料金プランは3つです。
ライトプラン | レギュラープラン | アドバンスプラン | |
---|---|---|---|
初期費用 | 3,000円 | 5,000円 | 10,000円 |
月額費用 | 3,600円(月300円) | 36,000円(月3,000円) | 156,000円(月13,000円) |
利用手数料 | 1% | 無料 | 無料 |
らくうるカートでしっかりと売上を上げていくのであればレギュラープラン以上を検討すべきです。
ライトプランでは、独自ドメインが使えないため長期的な運用を考えている方にはおすすめできません。
らくうるカートの評判・口コミまとめ
らくうるカートの農家向けプレゼンをzoomで見てるんだけど、ちょっと良いな~w
代理注文機能欲しい~。B2とのAPI連携も良いな~。乗り換えはすぐ無理だし、併用してみようかな・・。— なべけん (@nasiya_nabeken) August 21, 2020
らくうるカートの機能追加。
住所から郵便番号を検索できるの、「産直くん」の後継としてお見事。
ASPでこの速度で追加されてくのはホントにえらい。
— かまやん (@kamayan1980) August 22, 2020
ふわぁぁぁ…らくうるカートのUIもUXもかなり良いかも…既存の某社マイショッピングカートより…。今日は飲み過ぎたので明日朝しっかり見よう。
— 橋本哲や@梨アクティビスト (@nashiyasan) May 26, 2020
らくうるカートの導入・成功事例
1. REさいくる@通販
REさいくる@通販は、競技用自転車の販売・整備・買取などを行うネットショップです。
大手のネットショッピングモールを検討していたそうですが、製品コードがないと出品できないということで自社でネットショップを作成することにしたそうです。
らくうるカート導入の決め手は、もともとクロネコヤマトと契約していて、決済手段が豊富に用意されていることだそうです。
2. おおのミルク工房
おおのミルク工房は、岩手県久慈広域で乳製品工場直送しているネットショップです。
開業時からネットショップの運用を行っていたのですが、委託していた担当者とのコミュニケーションがとれずうまく運用ができず、契約が終了してしまったそうです。
らくうるカート導入の決め手は、ネットショップ開業に必要な機能が揃っていて、Webの知識がなくても簡単にネットショップを始められることだそうです。
3. 勘兵衛園
勘兵衛園は、洋梨のドライフルーツを販売しているネットショップです。
もともと持っていたホームページに販売できる機能がなかったため、毎年宅急便の送り状を手打ちで入力したり、期日までに支払ってくれないお客さんへの催促業務などがとても負担になっていたそうです。
らくうるカート導入の決め手は、らくうるカートで発行したQRコードを貼るだけで、ネット注文へ誘導でき、収穫や出棺時の面倒な作業から開放させるからだそうです。
まとめ
らくうるカートは、クロネコヤマトが運営するネットショップ作成サービスです。
決済や配送をヤマトグループサービスと連携する前提であればらくうるカートをおすすめできます。
決済手数料が5%と割高であることや、機能面の乏しさはありますが、一元管理できることで手間を極力省けるのは大きなメリットであるといえます。