侍カートは「本当に使いやすいの?」「どんな特徴があるの?」などと気になっている方も少なくありません。
結論から言うと、侍カートはシステムのカスタマイズに対応しているため、機能追加や操作方法を変更したいという方にはおすすめの定期購入向けショッピングカートです。
一方で、「導入コストが他社と比べて高い」「最低でも1年は契約が必要」というデメリットもあるため、導入コストを抑えたい場合は他の定期購入向けショッピングカートを選ぶ必要があります。
このページでは「侍カート」の特徴や利用前に知っておきたい注意点などを解説します。
「侍カートを利用すべきか」「自分の用途に合っているか」など、侍カート導入で失敗しないためのポイントがわかります。
侍カートとは?
侍カートは、株式会社FIDが提供している定期購入向けのショッピングカートです。
売上アップをサポートする「フォーム一体型LP」「アップセル機能」はもちろん、「フォーム最適化」「ステップメール」など、定期購入向けの通販サイトを運営する上で必要な機能が備わっています。
さらに、バックヤードサポート機能が搭載されているので、受注管理、在庫管理、メール管理などの作業の効率化も期待できます。
侍カートの3つの特徴
1. カスタマイズにより独自機能を追加できる
侍カートでは「カスタマイズプラン」より独自機能を追加できます。
機能追加や操作方法の変更などのカスタマイズに応じてもらえるほか、最上位の「フルスクラッチプラン」ではシステム全面のカスタマイズにも対応可能です。
他の定期購入向けのショッピングカートと比べて機能拡張性が高いため、システムの使いやすさをより追求したネットショップ運営が可能です。
2. 自動DM配信システム「MOTENASU」と連携で接客強化が可能
侍カートでは自動DM配信システム「MOTENASU」と連携しているため、接客強化が可能です。
「MOTENASU」は、メール、LINE、DM、SNSなどのメールマーケティングを自動化できるため、ユーザーのフォローにかかる時間を大幅に削減できます。
RFM分析やスコアリング機能によって、アプローチするべき顧客がわかるため、無駄打ちを減らしながら営業支援に貢献できます。
3. Amazon Payが無料で利用できる
侍カートでは、Amazon Payが無料で利用できます。
通常、決済機能を使用する場合は、別途決済代行会社と契約をして月額費用や手数料を支払う必要があります。
Amazon Payでは初期費用、月額費用、トランザクション料ともに無料なため、新たに費用はかかりません。
さらに、侍カートはAmazon Payの認定パートナーなので、簡単な設定切り替えで導入できます。
侍カートの利用前に知っておきたい2つの注意点
1. 導入コストが高い
侍カートは他の定期購入向けショッピングカートと比べても、導入コストは高めです。
一番下のプランでも初期費用が10万円、月額7万円とかかるため、それに見合った売り上げをキープし続ける必要があります。
さらに、侍カートは年間契約となるため、導入には10万(初期費用)+7万(月額)×12か月の94万円が最低でも必要となります。
導入費用やランニングコストを抑えたいなら、他の安い定期購入向けショッピングカートを選ぶのが良いでしょう。
2. 定期購入の細かいサイクル設定ができない
侍カートは定期購入の細かいサイクル設定ができません。
設定できる購入サイクルは月毎と日数の2パターンのみです。
例えば、サプリメントなど毎月1袋ずつ発送を希望する方もいれば、3か月ごとに数袋をまとめて発送を希望する方など、購入サイクルには様々なパターンがあり、途中で定期購入のサイクルを変更する方も少なくはありません。
このように、購入サイクルを細かく設定する必要がある場合は、柔軟に対応できる定期購入向けショッピングカートを選ぶ必要があります。
侍カートの料金プラン
侍カートでは3つのプランが用意されていて、1年ごとの年間契約になります。
APSプラン | カスタマイズプラン | フルスクラッチプラン | |
---|---|---|---|
初期費用 | 70,000円 | 120,000円~ | 300,000円~ |
月額料金 | 100,000円 | 150,000円~ | 1,000,000円~ |
サポート | ・オンラインマニュアル ・メールサポート ・電話サポート |
・オンラインマニュアル ・メールサポート ・電話サポート |
・オンラインマニュアル ・メールサポート ・電話サポート ・訪問サポート |
機能カスタマイズ | 対応不可 | 対応可 ※別途費用が必要 |
対応可 ※別途費用が必要 |
「カスタマイズプラン」以上で、機能のカスタマイズが可能です。
さらに、「フルスクラッチプラン」であればシステム構築やサーバーのカスタマイズが思いのままに変更できます。
ただし、機能カスタマイズには別途費用がかかるので注意してください。
オプションサービスの料金
侍カートでは、以下のものをオプションで追加することができます。
初期費用 | 月額費用 | |
---|---|---|
アンケート機能 | 100,000円 | 10,000円 |
クーポン機能 | 100,000円 | 10,000円 |
受電機能 | 100,000円 | 20,000円 |
独自ドメイン利用 | 50,000円 | - |
SSL認証設定 | 50,000円(申込み・更新時) | - |
リダイレクト設定 | 30,000円(1回) | - |
侍カートで利用できる決済方法
侍カートでは決済機能が豊富に用意されていますが、利用するには代行会社や各種サービスとの契約が必要です。
クレジットカード決済 | ・ソニーペイメントサービス ・ゼウス ・GMOペイメントゲートウェイ ・ヤマトフィナンシャル |
---|---|
後払い決済 | ・後払い.com ・スコア@払い ・GMO後払い ・NP後払い ・ヤマトフィナンシャル |
ID決済 | ・Amazon Pay |
契約する代行会社により、月額料金や手数料は変わります。
また、上記以外に銀行振込、代金引換も利用可能です。
侍カートの評判・口コミまとめ
良い評判・口コミ
通販の通常システムがワンストップで可能になり売上を伸ばせている
[中略]通常のカート機能に加え、電話対応の際に書き込み可能なシステムや、簡易的な売上分析機能、同梱物の出し分け機能を搭載。
同社のDM配信システム「MOTENASU」とも連携することで、簡単にMAが実現できる。
通販の通常のシステム市日がワンストップで可能になった。
これにより弊社の売上も伸ばすことができている。今後ともサービス向上をしていただきたい。[中略]
引用:Itreview
定期販売や頒布会のようなサービスに向いているECパッケージ
[中略] 定期販売や頒布会のようなサービスに向いているECパッケージです。
WEB接客機能は売上をのばすために有効な機能だと感じています。
「どの画面でもアップセル」によりある製品をカートに入れたユーザーに対して、2個セットをおススメするなどのアップセルを自動的に行なってくれます。[中略]
引用:Itreview
悪い評判・口コミ
バグが多い
侍カート、バグ多すぎてヤバイどうしよう
— Yuto Yagisawa (@yagiisawa) April 19, 2019
当初よりも月額料金が高くなってしまった
[中略] 当初は10,000円しないくらいでサービスを提供していたが、最近は月額が高くなってしまった点。
確かに機能は充実しているが他社製品(たまごリピート)との比較を常に行わざるを得ない。
製品としては素晴らしいが価格アップの分だけ売上があがらないと切り替えも検討せざるを得ない。[中略]
引用:Itreview
まとめ
侍カートは、定期購入向けのネットショップを運営する上で必要な機能が備わっています。
独自機能を追加できるのも特徴で、他社とは違ったサイトにしたい、独自の機能を追加して使いやすさを追求したいという方にもおすすめですが、他の定期購入向けのショッピングカート夜比べて導入コスト・ランニングコスト割高です。
そのため、コストを抑えて定期購入向けのネットショップを運用していきたいという方にはおすすめできません。