ソニーペイメントサービスの利用を検討している方の中には「どんな特徴がある決済システムなのか」、「料金はどれくらいかかるのか」など気になっている方が多いです。
ソニーペイメントサービスは大手ならではの豊富な決済方法に対応した、業種・業態を選ばない決済代行サービスです。
また、独自に開発したセキュリティにより、カードの不正利用を防げるので、セキュリティ強化を行いたい企業におすすめです。
一方で、サービス開始までに時間がかかる点や、個人事業主ではオンライン収納代行サービスが利用できないなどの注意点もあります。
そのため、すぐにサービスを利用したい方や、コンビニやネットバンキングを利用したい個人事業主の方には、おすすめできません。
このページでは「ソニーペイメントサービス」の特徴や利用前に知っておきたい注意点を解説します。
すべて読むことで「そもそもソニーペイメントサービスを利用すべきか」など失敗しないためのポイントがわかります。
ソニーペイメントサービスとは?
「ソニーペイメントサービス」は、20006年に設立したソニーペイメント株式会社が運営する決済代行サービスです。
開業から現在まで、多くの導入実績があり、物販やチケット販売、公共料金支払いや保険会社など、あらゆるジャンルを対象に、業種を選ばないサービスとして、信頼を得ています。
また、独自のセキュリティシステムも開発されているので、カード不正利用の防止や、決済業務の効率化が期待できます。
ソニーペイメントサービスの3つの特徴
1. 大手ならではの豊富な決済手段
ソニーペイメントサービスでは、多くの決済方法に対応しており、決済非対応による購入ロスを避けられます。
対応している決済方法は、以下の通りです。
ソニーペイメントサービスで利用できる決済方法
- JCB
- Visa
- Mastercard
- American Express
- ダイナースクラブ
- Discover
- Apple Pay
- Google Pay
- 外貨決済代行
- 銀嶺
- コンビニ決済
- Pay-easy
- 口座振替
- 後払い決済
- キャリア決済
- 電子マネー決済
- 楽天Pay
- smartレンディング
そのため、顧客のどんなニーズにも対応可能で、成約率アップの効果が期待できます。
2. 独自の高度なセキュリティシステムで不正を阻止できる
ソニーペイメントサービスでは、クレジットカードの利用において、標準の3Dセキュア以外に、「認証アシストサービス」という独自のセキュリティシステムが用意されています。
認証アシストサービスは、本人確認を利用しているので、不正利用が難しい高度なセキュリティシステムです。
そのため、会社の信頼度を損なう心配がなく、さらに不正を監視する人員コストも削減できるので、業務の効率化にも繋がります。
3. 業種に合わせて最適な決済カートを選択できる
ソニーペイメントサービスでは、6つの決済カートが用意されているので、サイトデザインや利便性、導入方式など、より会社に合った決済カートが選択できます。
利用可能な決済カートは以下の通りです。
ソニーペイメントサービスと連携できる決済カート
- EC-CUBE
- Drupal
- SOY Shop
- Magento
- CS-Cart
- Welcart
会社のコンセプトや、商品のテーマに合わせて決済カートを選択することで、成約率アップや問い合わせ件数アップの効果が期待できます。
ソニーペイメントサービスの利用前に知っておきたい3つの注意点
1. サービス開始まで時間がかかる
ソニーペイメントサービスは、契約からサービスを導入するまでに、2週間~1.5ヶ月程度かかります。
具体的な導入フローは以下の通りです。
ソニーペイメントサービスの導入フローの例
- 決済モジュールをインストールして動作確認
- 申し込みフォームから情報を入力して送信
- 審査
- 審査報告
- システム設定とテスト
- サービスの利用開始
ソニーペイメントサービスを利用するには、まず自身の環境で決済モジュールが正常に使えるかを確認する必要があります。
そのため、審査時間も含め、導入までに最低でも2週間かかるので、今すぐに決済システムを導入したい方にはおすすめできません。
2. 実店舗への導入は対応していない
ソニーペイメントサービスは、オンライン上の決済システムなので実店舗には導入できません。
ソニーペイメントサービスを通じて、実店舗向けの協業企業を紹介してもらうことはできますが、ソニーペイメントサービスの決済システム自体を実店舗で利用したい方には、おすすめできません。
3. 個人事業主はオンライン収納代行の利用ができない
ソニーペイメントサービスでは、個人事業主はオンライン収納代行サービスを利用できません。
オンライン収納代行サービスとは、コンビニやネットバンキングを利用した決済システムですが、こちらは企業のみが対象となります。
ソニーペイメントサービスの他のサービスは、個人事業開業届のコピーを提出すると利用できますが、オンライン収納代行サービスは利用できません。
そのため、個人事業主の方で、コンビニなどでの決済を検討している方にはおすすめできません。
ソニーペイメントサービスにかかる料金・費用
ソニーペイメントサービスの公式ホームページでは、料金設定が明記されていません。
そのため、導入を検討している方は、問い合わせフォームからコンタクトを取る必要があります。
その分、自身の業種・業態に合った契約スタイルをソニーペイメントサービスの営業部と相談し、最適なプランを選択できますので、余裕を持って導入を検討してみると良いでしょう。
ソニーペイメントサービスの評判・口コミ
そういえばkonamiのpaseliが使ってるソニーペイメントサービスのe-SCOTT今まではrevolutは3DSスキップして課金できてたんですけどいきなり3DSの画面表示されるようになった上に決済に失敗するようになりましたね
— U (@5yuim) December 16, 2020
ソニーペイメントサービスの導入事例
1. セゾン自動車火災保険株式会社
セゾン自動車火災保険株式会社は、1982年に設立された自動車保険を提供する会社です。
事故率が低い40代~50代の保険料を、細かく見直せる保険会社として人気ですが、個人情報漏えいに関する法律改正に伴い、セキュリティ強化が必要となりました。
そのため、実績の多いソニーペイメントサービスに相談し、カード情報の漏えいを防止する「カード情報非保持化サービス」を導入。
これにより、セキュリティ強化と業務の効率化に成功しました。
2. 松竹株式会社
松竹株式会社は、1895年偉設立され、歌舞伎をはじめ伝統芸能の公演などを行っている会社です。
事業を拡大していく中、インターネットを利用したチケット販売をするため、自社Webサイトを立ち上げました。
ですが、クレジットカードの不正利用が多く、会社の信用問題も含め懸念がありました。
そのため、ソニーペイメントサービスが独自に開発したセキュリティシステムである「認証アシストサービス」を導入。
その結果、不正利用の減少と、不正を管理する人員削減を実現しました。
3. 株式会社ドゥ・ハウス
株式会社ドゥ・ハウスは、1980年に設立し、商品開発や商品育成支援のため、消費者と生産者、さらに店舗を繋ぎ、事業展開をしている会社です。
事業を拡大していく中で、自社サイトの会員数が増加し、決済スピードを向上させる必要がありました。
そのため、ソニーペイメントサービスの決済システム「e-SCOTT」を導入。
その結果、決済スピードの改善に伴い、売り上げアップを実現しました。
まとめ
ソニーペイメントサービスは、大手ならではの決済方法の豊富さや、業種・業態を選ばない決済システムとして、多くの導入実績を獲得しています。
一方で、個人事業主が一部サービスの対象外であったり、導入までに時間がかかるという注意点もあります。
ですが、独自のセキュリティシステムや、カード会社と直接ネットワークが繋がっているからこその決済スピードなど、導入による会社の信頼度を上げる効果が期待できます。
そのため、決済セキュリティに不安がある企業や、決済の効率化を図りたい企業におすすめの決済サービスです。