たまごリピートは「使いにくい?」「定期販売するならおすすめなの?」などと気になっている方も少なくありません。
結論からいうと、たまごリピートは電話受注などもしっかりと行っていきたい中規模〜大規模向けの定期購入向けショッピングカートです。
一方で、初期費用・月額費用・決済導入を含めると15万円以上のコストがかかるため他の定期購入向けショッピングカートと比べると割高です。
このページでは、ECコンサルタントである筆者が「たまごリピート」の特徴や利用前に知っておきたい注意点をまとめて紹介します。
「そもそもたまごリピートを使うべきか」などたまごリピートで失敗しないためのポイントがわかります。
たまごリピートとは?
たまごリピートは、テモナ株式会社が運営するたまごカートを前身とした定期購入向けショッピングカートです。
たまごリピートは2つの機能を設けており、導入実績は1000社以上あります。
定期専用機能では、コールセンターで注文問い合わせを一括管理する機能や、定期コースの注文自動管理、お届け確認・出荷情報など会員への連絡機能も実装されています。
定期回数別の割引やプレゼントなど、購買意欲をそそる定期購入の特典なども設定可能です。
リピート対策用の分析機能では、顧客の注文からRFM分析を行い、販売傾向を細かく分析。性別や誕生日などはもちろん、見込み客・新規の客・優良客などの分析も自動でしてくれるなど販促のための機能も幅広いです。
上記のような充実した機能が標準で備えられているうえ、頒布会にも対応でき、サブスクとしてほしい要素がバランスよく揃っているのがたまごカートの特徴です。
たまごリピートの2つの特徴
1. 社内・社外で活用できる電話受注機能を搭載
たまごリピートでは、電話で受注できる「コールセンター受注機能」が備わっています。
社内で電話受注を行うことはもちろん、外部の会社へ電話受注を委託している場合でもアカウントごとにアクセス制限ができるため、でもセキュリティ面においても安心して利用できます。
また、質問と回答を事前に登録できる電話応対マニュアル作成機能もあるため、電話受注に必要なことを一元管理することが可能です。
2. 無料でステップメール機能の利用できる
たまごリピートでは、ステップメールが標準搭載されているため無料で利用できます。
ステップメールは、指定した条件に応じてメール配信できるため販売数を増やすための効果的な施策であるといえます。
例えば、お試し商品の購入者へアプローチを行うことや、定期購入をおすすめするアプローチなどが細かい設定が可能です。
たまごリピートの利用前に知っておきたい3つの注意点
1. 導入コストが高い
たまごリピートは、標準プランでも月額49,800円(初期費用は69,800円)と導入コストが割高です。
「リピスト」などの定期購入向けのショッピングカートと比べると倍以上のコストがかかるため、コストを抑えて展開したいという方は別サービスを検討するのが良いでしょう。
2. フォーム一体型LPの利用が月19,800円かかる
たまごリピートでは、フォーム一体型LPを利用するには月額19,800円かかります。
フォーム一体型LPは、定期購入向けのネットショップにとって、売上に直結する重要な部分です。
そのため、月額料金の範囲内で利用できないのは大きなデメリットであるといえます。
3. その他有料オプションも割高
たまごリピートは定額プラン以外にも有料オプションを付けられます。
費用 | 内容 | |
---|---|---|
ソーシャルID連携 | 月額5,000円(税込) | 注文フォームや会員登録時の入力をYahoo! JapanID、Facebookアカウントと連携し簡単にする |
Amazon取り込み機能 | 買い切り50,000円(税込) | Amazonの受注データを一括でたまごリピートに取り込む機能 |
定期会員自動割引機能 | 買い切り70,000円(税込) | 定期会員が通常商品購入の際に割引を自動で適用 |
商品バリエーション設定 | 買い切り50,000円(税込) | 商品のサイズやカラーの展開設定ができる |
アンケート機能 | 買い切り100,000円(税込) | ショップで設定したアンケートをリピートや会員登録の画面で表示 |
内容は上記のように幅広く、5,000〜9,800円の月額制のものや、50,000〜100,000円の買い切りものまであり、導入費用にプラスすると値段は跳ね上がります。
ショッピングサイトの受注データ取り込みや同梱検索機能など、今までの業務上必要だと言うものをしっかり見定める必要があります。
たまごリピートの料金プラン
たまごリピートの料金プランは2つです。
たまごリピートASP | たまごリピートGOLD | |
---|---|---|
初期費用 | 69,800円 | 99,800円 |
月額費用 | 49,800円 | 79,800円 |
標準機能 | 制限なし | 制限なし |
サーバー | 共用サーバー(20GBまで) 月間出荷上限数1,000件 |
専用サーバー CPU:Xeon E5620 メモリ:16GB HDD:1TB |
カスタマイズ | × | × |
独自ドメイン利用 | ○ | ○ |
専用SSL証明書利用 | ○ | ○ |
ショップ追加 | × | 可能(別アカウント) 1店舗につき月額29,800円 |
2つの料金プランの違いは主に専用サーバーの有無です。
専用サーバーのメリットは、ディスク容量や回線などのサーバーリソースを独占して利用できることです。
そのため、広告運用などで急激なアクセス増加が予想される場合は、専用サーバーを検討するのが良いでしょう。
たまごリピートで利用できる決済方法
たまごリピートで利用可能な決済方法は以下の通りです。
導入できる決済方法 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
たまごペイメント(クレジットカード決済) | 80,000円 | 5,000円 |
NP後払い(コンビニ、銀行、郵便局) | 無料 | 無料 |
amazon pay | 無料 | 5,000円 |
楽天ペイ | 無料 | 無料 |
Paypal | 無料 | 3,000円 |
コンビニ支払い | 30,000円 | 15,000円 |
決済導入費用は割高
たまごリピートでは、クレジットカード決済を導入するのに初期費用80,000円と月額5,000円がかかります。
また、amazon pay、コンビニ支払いなど主要決済方法の導入も他社と比べて割高傾向にあります。
たまごリピートの評判・口コミまとめ
良い評判・口コミ
電話がすぐ繋がるから安心して使える
〔中略〕電話がすぐ繋がるので、安心して使えるんですよね。
また、分析もすぐできるので施策の後に売上が上がることが数字でわかり、社内のモチベーションアップにも効果があります。
引用:公式サイト
悪い評判・口コミ
クロスドメイントラッキングができない
おっと!たまごリピート (たまごカート) は、Googleアナリティクスのクロスドメイントラッキングができないのか💀💀
これは困った...。
レンタル費用が安価でも、効果計測できないと意味ないので、カート自体を入れ替えるべきかな💣https://t.co/Hlxg8GcmDJ pic.twitter.com/leaJib4H0O
— YEO(イオ)@データエンジニア/サイトのエラーをお助け侍 (@yeojpx) December 30, 2020
カレンダーの祝日表示が対応されていない
毎度のことながらではあるが。
たまごリピートはカレンダーの祝日にまともに対応する気があるのか!
まぁ、こレほど想定外に、アホみたいに祝日を増やしたり変更してきたやつらが悪いのは自前だが、対応はしなくちゃ仕事にならないぞ。 pic.twitter.com/EpxneYmTtL— 杉井伸二 (@headlockoffice) December 21, 2020
たまごリピートの導入事例
1. ヘルシーバンク
ヘルシーバンクでは、レディース向けの健康食品を主に取り扱っています。
代引きのみの対応から、クレジットカードの自動引き落としを導入し、顧客の満足度を向上。
翌営業日出荷や返金制度など、一括管理ならではの対応の速さを活かした提案も見られます。
2. ナマサプリ
ナマサプリは、様々なサプリメントを販売するサイトです。
システムリニューアルにともない、現在ではユーザーの目的に合わせたサプリが効果的に紹介されているページになっています。
まとめ
ショッピングカートの中でも定期購入に注力しているたまごリピートですが、導入コスト、ランニングコストが高いため、導入する場合は機能をフル活用しなければいけません。
人力で受注管理していてトラブルが多い、注文方法や決済方法が顧客に合っていないなど、明確に改善したいものがある場合は、導入メリットも多くなります。
紹介した導入事例のような中小規模の消耗品を扱っているのであれば一度たまごリピートをチェックしてネットショップ内の体制を見直してみましょう。