「SBペイメントサービスはどんな特徴を持った決済代行サービスなのか?」
これから決済代行サービスを導入しようと思っている人の中には、このような疑問を持っている方も多いでしょう。
SBペイメントサービスは国際決済など数多くの決済サービスを取り扱っているため、インバウンド対策や様々な層のお客様に対応できるようにしたいという方にはおすすめのサービスです。
一方、決済サービスによって契約からサービス開始までの期間が異なるため、利用したい決済サービスが同じタイミングでサービス開始にならない可能性があるため注意が必要です。
このページでは「SBペイメントサービス」の特徴や利用前に知っておきたい注意点を解説します。
すべて読むことで「そもそもSBペイメントサービスを利用すべきか」など失敗しないためのポイントがわかります。
SBペイメントサービスとは?
「SBペイメントサービス」はソフトバンク株式会社が100%出資するグループ企業が運営する決済代行サービスです。
SBペイメントサービスの取扱高は2020年度の実績では4兆円を超えており、決済代行サービスの中でも、トップクラスの取扱高を誇る決済代行サービスといえます。
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SBペイメントサービスの3つの特徴
1. 豊富な決済方法を取り扱っている
SBペイメントサービスはオンライン決済と店舗向け決済の2つのサービスで、様々な決済方法を取り扱っています。
SBペイメントサービスでは「Alipay」や「PayPal」などの国際決済サービスも取り扱っているため、より幅広い層のお客様に利用してもらえるようになるでしょう。
これだけ多くの決済サービスがあるとどの決済サービスにするべきかと迷ってしまいますが、SBペイメントサービスでは利用者の導入目的をヒアリングした上で適切な決済サービスを教えてくれるため、取り扱う商材に合わせた決済サービスを選択できます。
2. 複数の決済サービスの審査・契約を一括で行える
SBペイメントサービスでは、様々な決済サービスの審査から導入までをワンストップで行うことができ、スムーズに各種決済サービスを導入することができます。
SBペイメントサービスは2011年にVisa、MasterCard、その後2015年にはUnionPayの国際ブランドライセンスを取得し、アクワイアラになっています。
このアクワイアラとは、カード会社からライセンスを取得し、加盟店の審査や管理を行う機関のことをいいます。
SBペイメントサービスの場合は、複数のカード会社と連携するアクワイアラであるため、SBペイメントサービスと契約を結ぶだけで、その他の決済サービスと個別に契約をむすぶことなく、サービスを利用できるというメリットがあります。
3. クレジットカードの不正検知と充実の保証サービス
SBペイメントサービスを導入することで、無償で不正検知や保証サービスを利用できます。
不正検知サービスとは、注文情報を専用ページに入力することで、「OK」「REVIEW」「NG」のいずれかの結果をリアルタイムで審査し表示させることで、クレジットカードの不正利用を防ぐサービスです。
また、万が一クレジットカードの不正利用が発生し、チャージバックによって加盟店がカード会社に利用代金を払わなければいけなくなってしまった場合にも保証サービスがあります。
SBペイメントサービスでは「不正チャージバック保証サービス」を利用することで、年間で10万円まで保証するチャージバックを負担してくれるため、被害を最小限に抑えられるでしょう。
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SBペイメントサービスの利用前に知っておきたい3つの注意点
1. オンライン決済と店舗向け決済は別契約
SBペイメントサービスはオンライン決済と店舗向け決済の契約を別々に行わなければならないため注意が必要です。
必要書類や申し込み手順がそれぞれ異なるため、オンライン決済と店舗向け決済の両方を導入する場合には、その分契約手続きが必要となります。
2. 決済手段によって申し込み時の必要書類が異なる
SBペイメントサービスでは、申し込みに必要な書類が決済手段によって異なるため注意が必要です。
申し込み手続きの際にSBペイメントサービスより案内がありますが、それぞれに対応した書類をすべて揃えるには手間がかかってしまうでしょう。
3. 決済手段やサービスによってサービス開始時期が異なる
SBペイメントサービスでは、申し込みから導入まで最短3週間から2か月程かかるため注意が必要です。
申し込むサービスの種類や決済手段によってサービスの開始時期が異なり、すべてのサービスが同じタイミングで利用可能にはなりません。
サービスの申し込み前に導入までにどれくらいの期間がかかるか確認しておくとよいでしょう。
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SBペイメントサービスにかかる料金・費用
オンライン決済サービス
SBペイメントサービスを導入するにあたりかかる必要は以下の5つです。
- 初期費用
- 月額固定費
- 決済手数料
- 決済サービス利用料
- トランザクション費用
オンライン決済サービスについては、事業の詳細などをヒアリングした上で、別途見積もりとなります。
そのため、個人の導入には敷居がやや高い印象です。
一方で、店舗向け決済サービス決済手段別の費用については以下のとおりです。
初期費用 | 月額費用 | トランザクション費用 | 端末費用 | |
---|---|---|---|---|
カード決済専用端末 | 0円 | 0円 | 0円 | 21,000円 |
マルチ決済端末 | 5,000円 | 1,500円 | クレジットカード決済 QRコード決済:5円 電子マネー決済:0円 |
59,800円 |
POS連動型マルチ決済端末 | 6,000円~ | 1,000円~ | クレジットカード決済:8円 QRコード決済:- 電子マネー決済:0~0.3% |
47,800円 |
QRコード決済専用アプリ | 5,000円 | 300円 | 0円 | - |
QRコード決済専用端末 | 0円 | 300円 | 0円 | 35,000円 |
QRコード決済専用API | 30,000円 | 20,000円 | 0円 | - |
オンライン決済サービスに関しては、見積もりを取る必要があるため、他のサービスとの料金比較はできません。
ですがSBペイメントサービスでは手数料は固定で決まっていないため、事前にヒアリングを行い企業規模に応じた手数料を設定してくれるでしょう。
少しでも手数料を抑えたいという方は事前のヒアリングの際に、相談してみましょう。
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SBペイメントサービスの評判・口コミ
SBペイメントサービスの対応すごくいいな
年末にお手数かけてしまった— Hayasaka Paul Ryosuke (@HayasakaRyosuke) December 31, 2021
安全で多様な支払方法が可能だが、カスタマイズには手間がかかる
クレジット払い、コンビニ払い、振込票による払い込みなど多様かつ安全な決済システムです。
画面もカスタマイズできますが、修正の際には依頼する必要があるので、修正・反映まで数週間と結構時間がかかりました。
引用:boxil.jp
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SBペイメントサービスの導入事例
ブックオフコーポレーション株式会社
ブックオフコーポレーションは、お客様の不要になった本やゲームを店頭に持ち込んでもらい、店頭で買取りを行うサービスを行っています。
ブックオフコーポレーションが買取代金のキャッシュレス化を導入したのは、買取代金お渡しまでのお客様の待ち時間解消のためでした。
これまで買い取り代金は現金で渡していたものの、店の混雑時に対応が遅くなってしまうということが多く、待ち時間が長いという意見を貰うことも多かったそうです。
そこで2019年11月から買取代金をスマホのキャッシュレス決済で受け取れる「スマホで受け取りコース」を導入しました。
「スマホで受け取りサービス」の導入によって、お客様の待ち時間の解消だけでなく、業務の平準化や省略化にもつながりました。
株式会社バンダイナムコアミューズメント
株式会社バンダイナムコアミューズメントは、池袋サンシャインシティ3Fにあるアミューズメント施設です。
店内ではアニメやゲームの世界に入ったかのような様々なアクティビティを体験することができます。
そんな株式会社バンダイナムコアミューズメントでは、店頭でのスタッフによる窓口業務の負担軽減や入場時の待ち時間をなくすために、キャッシュレス決済や入店前のチケット事前購入制度が導入されました。
キャッシュレス決済や事前チケット販売の導入により、当初の予定通り入場前の待ち時間の解消やスタッフの業務負担につながりました。
また、オンラインでチケット販売を行ったことで、海外のお客様も増えたそうです。
株式会社アーバンリサーチ
株式会社アーバンリサーチは全国に270店舗以上のセレクトショップを展開しているアパレル会社です。
株式会社アーバンリサーチではECサイトでの商品の販売も行っており、ECサイトのユーザビリティ向上のためにキャリア決済を導入しました。
キャリア決済の導入の背景には、若い世代がクレジットカードを持っていても使いたがらないというユーザーが増えたことから、キャリア決済をはじめ決済方法の選択肢を増やすことがスタンダードになるという考えがあったからだそうです。
キャリア決済を導入したことで、購入手続きがよりスピーディーになったことやユーザーボリュームの拡大にもつながりました。
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まとめ
SBペイメントサービスは、オンライン決済と店舗向け決済の両方で、様々な決済サービスや手段を取り扱っている決済代行サービスです。
またSBペイメントサービスは、複数のカード会社のライセンスを持つアクワイアラであるため、SBペイメントサービスと契約するだけで、複数の決済サービスを利用できるようになるというメリットがあります。
一方、オンライン決済と店舗向け決済はそれぞれ契約を行う必要が合ったり、決済サービス毎によってサービス開始時期が異なる点がデメリットといえます。